ん~夢のようだ。夢だけど。



白いきれいな石の上をジャリジャリ歩いていくと
極彩色に彩られた大きな八角形のお寺が見えてきた。

前のコンサートが終わったのか、
何人かボクと逆の方向に向かって歩いている。

入り口で警備員の服を着たメガネ小太りオジサンが
「さっき、チケットがないけど、本当は持ってる。といって
中に入ろうとした奴がいてねー」とボクに話しかけた。

ボクは「そんな奴いるんですか?」といいながら
必死でポケットの中のチケットを探していた。
中々見つからない。レシートや何かのチラシ、、、

ようやくチケットを見つけ中に入ることができた。
ふと見るとトイレのマークが見えた。
まだ、時間があるんで行っておこう。

トイレに行くと女性用だった。白いドレスを着た上品なおばあさんが
「いいですよ、中に入っても」と言ったが
逆に、そー言われると入りにくいんで男性用を探す事にした。

男性用は遠い。かなり歩いてようやく見つけ
用を足しコンサート会場に行こうと思っても場所が分からない。

適当に一つの扉を開けると
レオタードを着たおばさんたちがいた。
その講師の白い顔した人が、コンサートホールは
真っ直ぐ行って右に曲がり真っ直ぐですと
ボクが何も聞いてもいないのに教えてくれた。

この会場はオレンジを輪切りにしたような形の部屋が
いくつもあるようだった。

白い講師に教えてもらったとおり行くと、
明日にかける橋のピアノの伴奏が聞こえてきた。
その音の方へ向かうとYouTubeで見た青い服の人がいた。

うわーココ控え室やーと興奮してると
えらく腹の出たサイモンがいた。サイモンにサインしてくださいと
チケットを出そうとすると中々チケットが見つからない。
サイモンはセントラルパークのあの時のように引きつった笑顔で去っていった。


横の部屋の前で、このコンサートの関連グッズが売っていたので
何か買おうと見ていると、床に敷いた布の上に
小さいガネーシャのストラップを見つけた。

彫の深い少しポッチャリした美しいイランの女性とボクもコレ売ってるよと
話してると、急にサイレンが鳴り出した。
コンサートが始まる合図だった。

もっと話をしたかったけど、その美しいイラン人は
布で全ての商品をまとめて逃げるように行ってしまった。

ボクはコンサート会場を見つけ自分の席を確認した。
小学校の音楽室のような広さだった。

一人のファンクラブの代表がピアノを弾きだした。
その曲は聴いたことはあるけど何かのパロディーだった。

他の客は笑いながら聞いていたが、実はガーファンクルがいなくなった時
サイモンが困ってソロ用に造った曲らしい。

しばらくすると、サイモンが現れギターのストラップを首にかけ
ガーファンクルが何故かピアノを弾きだした。

本当にボクの目の前で適当なメロディーを引いている
1,2m先にいる。これからコンサートが始まるようだった。

50人くらいの客の前で、小学校の音楽室のようなところで。
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It is yesterday's dream.
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是昨天的梦。


---Ψ

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